ほっとサロンでお花見の思い出を語る&兜作り
4月27日、桜の花が散り八重桜の季節となった頃、「柳地区介護予防いきいきほっとサロン」を開催いたしました。
いつもはしっかりとした足音と同時に「おはようございます」の声が聞かれるFさんが、今日はまだ到着せず。
心配したSさんが携帯電話で連絡、「忘れていた」とのことで、お迎えに伺いました。
みなさん揃ったところで、サロンの開始です。
お花見の思い出を語る
進行役のYさんの「電車から見えた山桜がとてもきれいでしたよ。みなさん今年はどんなお花をしましたか? 今までのお花見を思い出してみて教えてください」との声掛けに、
まずはSさんから、「毎年松島に行っていた。松島の高台(見返りの松)から、たくさんの島々や赤い橋の福浦島も見えるし、とても眺めがいいんだよ」。
会場・柳集会所の近くに住んでいるM子さんは、「前(3・11の津波の前)までは、ここ(集会所の広場)には桜がいっぱい咲いていて提灯もつけて、夜10時ころまでお花見していた。子供連れの人なども見に来ていた。津波ですっかり持っていかれた…」。
今は殺風景なこの広場が、実はお花見の絶好の場所であったこと、栗の木や竹藪があったとの話に、すべてを根こそぎ持っていった津波の威力と恐ろしさを改めて知らされました。
またY子さんは、「車に乗って日和山(石巻の日和山公園)まで行ったのに、車から降ろされなかったのー。 お花見だったらおでんとか何か食べるもんだと思っていたら、車から一歩も降ろされなかったよ!」と不満を顔いっぱいに表しながら話してくれました。
「ほんでぃー、本当の花見だちゃー」とSさんの掛け合いに、みんなで大笑い。
1人ひとりのお花見の思い出にその時の情景が浮かび、話にも「花が咲いた」賑わいとなりました。
子どもにかえっての兜作り
準備した正四角形に折った紙を前に、ワイワイ、ガヤガヤ。
「あれ!! 昔はつくったんげど、わがんなぐなったちゃー」。
「はーい、端と端とを合わせて三角形」「次は三角形の…」の説明に合わせて作成。
「ワガンネー」の声がした人のところに行っては一緒に折り、あっという間に完成です。
次は2つ目に挑戦。今度は柄が入った紙を使います。
「私は紫が好きなのでこの紙」、元船の無線士をしていた人は地図の絵柄の紙、「曾孫さんのために」と車が描いてある紙など、思い思いの柄を選んで作りました。
でき上がった兜にシールを貼ります。
みなさんの個性が出ています。
仕上げは「はい、ポーズ」と写真撮影。
「あら、かわいい」「○○さんらしい」「いいごだー」「かっこいいねー」「エヘン」と咳払いしながら武将のポーズ…平均年齢87歳の皆さんのご満悦顔です。
(伊藤良子 記)
2016年5月26日
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