オルゴールの音色の不思議なコンサート
秋晴れの10月16日(金)、「オルゴールの音色の不思議なコンサート」を
て・あーて東松島の家(午前の部)、矢本運動公園仮設住宅の東集会所(午後の部)の2ケ所で開催いたしました。
なぜ「オルゴールの音色の不思議なコンサート」?
オルゴールは、宝石箱のような箱から音楽を奏でる物、あるいはオルゴール館で鑑賞するものと思っていませんか?
実はオルゴールには脳を活性化させ、心を癒す不思議な力があると聴き、早速「オルゴール療法研究所」を訪ねてみたところ、オルゴールの響きが苦痛の緩和や心の癒しになった・・・・という体験者のお話を聴く機会がありました。
さらに日本オルゴール療法研究所所長の佐伯吉捷さんより、日本て・あーて推進協会の活動している地域で「オルゴールコンサートを是非ご一緒にやりましょう!」とのお申し出をいただきました。
そこで地域の住民みなさんにオルゴールの美しい音色に癒されるひとときを提供したいと考え、「オルゴールの音色の不思議なコンサート」と題したコンサートを企画しました。
奥深い、オルゴールの世界
コンサートの始まりは、まず佐伯吉捷所長のお話から。
オルゴールの音色に魅せられた経験、スイスオルゴール友の会の40年の歩み、そして自然界にある響きが脳幹の血流を促し、痛みの緩和、ストレスの減少など身体の具合の悪いところ(肩が凝る、手の痺れなど)を解いていく「響きの根幹療法」のこと・・・・オルゴールの響きと共に、オルゴール療法に対する熱い思いをお話しいただきました。
オルゴールは、ピンを取り付けた金属の円筒のシリンダーオルゴールと、
突起の付いた円盤のディスクオルゴールに分けられます。
参加者のみなさんは、オルゴールの音色を奏でる「弁」の数や、その材質などのお話に熱心に耳を傾けていました。
シリンダーオルゴール
オルゴールを愛しそうに胸に抱いて、響きを体験しています。
ディスクオルゴールの円盤を見て、触れて・・・
参加者のみなさまから
ある女性は、「各地のオルゴール館に行ったことなど、昔を懐かしく思い出しました。
震災で松島にあったオルゴール館が無くなって・・・持っていたオルゴールも流されてしまいました。(オルゴールの響きに触れて)今日はとても感激しました」と、目を潤ませながら話して下さいました。
また、オルゴールの奏でる音色に「穏やかな気持ちになった」「何とも言いようがないが・・・気持ちがふぁ~と軽くなった感じ」といった声、
自立神経失調症で気持ちが不安定だったり、安定剤が手放せないという参加者の方も「少し気持ちが楽になったような気がした」「オルゴールを胸に抱いていたら、なぜか自然に涙が流れました」などと、穏やかな表情で語って下さいました。
「下半身が重くスムーズに動くことができず、明後日の舞踊ができるか心配でした。でも最前列でオルゴールの響きを体験したら、足が軽くなり踊れそうです。 参加してよかった!」という方もいらっしゃいました。
アイルランド民謡「夏の名残のバラ The Last Rose of Summer」(邦題:庭の千草) が流れると、口ずさみながら曲に聞き入っていた、高齢女性の穏やかな表情も印象的でした。
参加されたみなさんがオルゴールに魅せられている姿にスイスオルゴール友の会のメンバーの方も感激して涙が・・・という場面も。
今回のコンサートをご提案下さった佐伯所長、スイスオルゴール友の会のみなさまのご好意により、素晴らしいイベントになりました。
ご参加下さった地域の住民のみなさまにも、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
2015年11月11日
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