2015年度JICA看護管理者研修を受け入れました
昨年度に引き続き、2015年11月16日・17日と東アジア太平洋地域から日本に学びに来ている看護管理者12名の災害看護研修をお引き受けいたしました。
初日の午前中は、「て・あーて東松島の家」の伊藤代表より、東松島市における日本て・あーて推進協会の活動紹介でした。皆さん、興味深く耳を傾けてくれました。
終了後の記念写真もにこやかです。
2日目の午前中は2チームに分かれ、市内二つの仮設住宅で「こころと体のケア事業」の訪問活動でした。
研修生2名、通訳1名、そして当法人のメンバー1名の4名1組で訪問しました。中には、研修生の訪問を心待ちに、お茶の準備をして下さった方もいました。
研修生の「災害に会った時の様子はどんなでしたか?」との問いに、「逃げる途中、津波に流され、しばらく水に流され浮いていた記憶があるが、助け出されてから数日後まで記憶がなかった」と・・・。
その場にいた私たちは、思わず言葉を失いました。
何回か訪問したお宅でしたが、初めて聞くお話でした。
「ここまで元気になられてよかったですね」という研修生の言葉で、その場にいた皆に笑顔が戻りました。
仮設住宅に入居してから作り始めた作品が、所狭しと飾られているお宅がありました。このタペストリーはその一つです。
「日本的なもの」に研修生も強く興味を惹かれたようです。
午後は、矢本運動公園仮設住宅集会所での「なでしこ茶論」に参加し、ケアの実際を見学してもらいました。手や足のリンパマッサージ、爪切り、特に複数の研修生が足のケアに関心を持った様子で、物品の購入方法を質問していました。
また、ある研修生が自国のダンスを披露したことがきっかけで、その輪に住民も入り、皆で賑やかに踊りを楽しむ一幕もありました。
「定年後でも活躍する皆さんをみて、自国に帰ったら60歳、70歳でも活躍している方がいらっしゃることを伝えたい」との研修生の一言にこちらも元気をいただき、明日からも頑張ろう!と思いました。
(記録:大野)
2016年2月25日
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