川嶋先生のお話と歌のつどい

昨年の9月に続き、3月30日(土)に東松島市あおい地区西集会場で「川嶋先生のお話と歌のつどい」を開催いたしました。

当日はあいにくの雨、どのくらいの人たちが集まってくれるのかと心配しましたが、時間ぎりぎりにたくさんの住民の方が駆けつけてくれました!

オープニング

会はコールシャマイクルの「おはよう 私は看護師」の歌声で始まりました。
続いてあおい地区の会長からのご挨拶。8年前の日本て・あーて推進協会の川嶋代表との出会いから、今までもこれからもずっと関わりを持ち続けたいことなどを話されました。

「東松島市で長く活動を続けてくださっている日本て・あーて推進協会に感謝を伝えたい」と、急遽駆け付けて下さった県会議員の方からもご挨拶がありました。「県の予算の3分の1はまだ復興予算なので、これからは自立に向けて市も頑張らなければならない」とのお話もありました。

お話の部                

川嶋代表の講演テーマは「ピンピンキラリと暮らし続ける」。

講演は手を用いたケアを「て・あーて」と名付けたエピソードから始まりました。

そして「高齢者は長年にわたり社会の進展に寄与した者として、住み慣れたところ(土地)で自分らしく暮らしたい」「2度目の人生を楽しむ健康・長寿は最高にステキなこと」「美しい老いを生み出すには持病があってもそれをコントロールしていくことが大事」と話されました。

2011年4月に被災地に入った時は「瓦礫に桜の花は似合わない。暮らしが失われたと思った」、そしてご自身の息子さんを亡くされた年に見た桜には“色がなかった”ことなどを話されました。
「同じ桜でも自分の心の持ちようで見方が違う」…確かにそうですね。

そして、失敗談も含めたこれまでのて・あーての活動のお話も。
川嶋代表の言葉に耳を傾けながら、涙を拭いている方もちらほらと見えました。

ピンピンキラリと暮らし続けるためには、「自分が嬉しいと思うことを実行してほしい。自分が嬉しいと感じることを増やしていくこと、幸福な老いは自ら生み出すものです」という言葉は、多くの方の心に残ったのではないでしょうか。何歳になっても自分の喜びを意識し、そのために努力していくことの大切さを感じました。

最後に、会場の皆で「肩たたき」を歌いました。「働く手、いたわる手、つなぐ手」について、歌詞の意味と結びつけながら、実際にその行為をすることで、お互いに助け合い、相手を思いやる気持ちにつながっていく…と話されました。

歌のつどいの部

まずはコールシャマイクルの合唱「四季の歌」メドレー。続いて渡辺さんの独唱「この道」。情感込めた歌声に皆さんが聞き入っていました。

「大漁」は会場の参加者とともに手振りをつけ全員で歌いました。
「一緒に歌いましょう」では、懐かしい歌や地元の民謡など7曲を、大きな声で歌いました。

そして参加者全員、大きな声で「笑いヨガ」の笑い「ワッハッハー」と、「ピンピンキラリ」「イェーイ!」と呼びかけて、賑やかに閉会となりました。

住民の方からは、「(震災)当時のことを思い出しましたが、また頑張ろうと思いました」などの感想をいただきました。
参加された90歳の女性は、「川嶋代表のお話に背筋がピンと伸びました」と、元気に帰られました。

雨が雪に変わり寒い日でしたが、とてもあたたかな会になりました。
参加いただいた住民の皆様、ありがとうございました。

(記 滝本)

2019年5月10日