青森て・あーて塾を開催しました
11月26・27日、青森市において、青森て・あーて塾を開催(共催:健和会臨床看護学研究所)いたしました。
青森保健生協の方と川嶋代表が講演会で出会ったことが縁で、青森で開催する運びになりました。青森県内だけでなく北海道や福島から、また看護職だけでなく介護職の方も、病院だけなく介護施設や介護サービス事業所、地域包括支援センターからと幅広い職場から27名の方が参加して下さいました。
会場は、社会福祉法人虹ショートステイ虹の郷をお借りしました。
随所に虹を連想させる空間になっており、心落ち着く環境の中での研修となりました。
今回は、急遽、本協会の宣伝部長であるポコチャンからの挨拶をさせていただきました。
突然の登場に参加者の皆さんは一瞬戸惑った様子でしたが、会場は徐々に笑顔に包まれ、和やかな雰囲気になりました。
TE・ARTE(て・あーて)の思想
プログラムは、川嶋代表理事の『TE・ARTE(て・あーて)の思想─心と体を癒すわざ』から始まりました。
「て(手)」と「思い」があれば、癒すことができる。様々な側面から「て(手)」についての話を聴き、参加者達は、改めて「て(手)」について、想いを巡らせたことと思います。
講義の中で『肩たたき(作詞:西條八十 作曲:中山晋平)』という唄には、ケアの風景が描かれているとの話がありました。一度声に出して唄ってみて下さい。わかりましたでしょうか?
演習では、川嶋代表が得意のて・あーてを。手に触れるようで触れない絶妙なセラピューティックタッチを、参加者全員に実践して廻りました。
認知症高齢者の言葉を聴く
午後は、水野理事の『認知症高齢者の言葉を聴く』でした。認知症の人を理解するには、ケアする側に想像力が必要です。講義と演習を繰り返し、参加者の理解も深まっていったようでした。
認知症⇒脳の障害・認知症がある人⇒適切な言葉で伝えてくれない
過去を基盤に、環境と関わり、今・この時を生きている⇒だから、よく見る。聴く。気づく
2025年に向け、「ひとり一人が輝いて暮らす」ことができるように、そのような実践ができるようになって欲しいとの希望を託し、講義は終了しました。
タッピングタッチを学ぶ
2日目前半は、『触れる・癒す・あいだをつなぐ手─タッピングタッチ』で、講師は八木理事(1日目は宣伝部長の相棒みっちーとして登場)でした。
タッピングタッチは「シンプルで、誰でも、どこでもできる」が特徴です。
リフレッシュ、疲労・痛みの軽減、ストレスの軽減、リラックス等々の効果がありますが、交互に体験する中で、眠気に襲われた人が多数・・・ケアを提供する側も1/fのゆらぎの中でタッチをするので、眠くなるのです。複数の参加者が早速取り組んでみたいとのこと、そんな思いにさせるタッピングタッチです。
ケアすることの意味と価値
最後は、川嶋代表の『人間が人間をケアすることの意味と価値』でした。
実践を支えるケアの哲学(生命観・人間観・看護観・介護観)とは、生命の無限の可能性を信じ、人間の尊厳への畏敬の念を持ち続けること、つまり、生命の積極的肯定である。
誰もが生まれて生きて良かった生を全うすることができるように働きかけることが、ケアである。
この命題を紐解きながら、ここが肝心だという多くのメッセージが投げかけられた講義でした。
青森で27の「て・あーて」の種を撒きました。芽が出ますようにと願っています。
(担当:宮城恵里子)
2016年12月27日
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