仮設住宅訪問に向けて(石巻市立病院)

9月6日、石巻で、市の伊藤保健師さんと市立病院の看護部長以下、
主だった看護師さんたちとの会議をして来ました。
初めての組織的な会議で、これを開催したことの意義の大きさを思うと、
身が震える想いがします。
議題は、市立病院の看護師たちが、仮設住宅を訪問するに当たっての
マニュアル作りの基礎を固めること。
住民たちの気持ちに寄り添いながら、多様なニーズを発掘できることでしょう。
会議に先立って約50名の看護師さんたちに、講演をしてきました。
その場でも、被災して現在機能していない病院の看護師としての、
彼女たちの戸惑いや不安を超えた気概がひしひしと伝わって来ました。
きっと何かができるという思いを共有して帰京の途につきました。
講演を聴いて下さった看護師さんの声が届きました。
『看護の原典を熱く伝えて頂き感動しました。
これから在宅ケアを行うに当たり心構えができました。
同様に感じている方もいました。
看護って何だろうと問うている方も… 色々なヒントを頂きありがとうございました』
『先生方のお話を聞いて、すごくためになりましたし、気持ちが前向きになりました。
つらく悲しい経験だけど、だからこそこの経験を活かして
看護の原点にかえって活動していくことが大切なんですね。
もっとゆっくりお話を伺いたかったです。時間が短かったと感じた看護師が多かったです』
(川嶋 記)

2011年9月8日