久留米て・あーて塾開催しました

6月3~4日、福岡県で久留米て・あーて塾を開催(共催: 健和会臨床看護学研究所)いたしました。

古賀国際看護学院で川嶋代表が講演をしたことがきっかけで、この地で開催する運びになりました。久留米市内だけでなく福岡市や大牟田市、熊本県からもご参加いただきました。

看護学校だけでなく、大学病院やリハ病院、訪問看護ステーションや診療所、そして老健からと35名の方が集い、参加者は今までの最多人数でした。
20歳代から60歳代、看護師経験は4年から39年と幅広い層となりました。

会場は、天神会古賀国際看護学院をお借りしました。
開校2年目の学校で、建物が新しいことに加え、デザインが素晴らしく、学ぶには最高の環境です。

 

 

実は、この学校の校歌の原詞は川嶋代表によるもので、その歌詞が廊下に掲示してありました。

ここでは一番と六番を紹介します。
看護の道を志し学んでいた時代を懐かしむような、また、いま進むべき道を指し示す詞だと思いませんか。

 

 

 

 

 

 

認知症高齢者の言葉を聴く

プログラムは、水野理事の『認知症高齢者の言葉を聴く』から始まりました。認知症のケアで大事なことは「認知症高齢者は、伝えたいことがたくさんある、そのこころの奥を知る」ことです。

・認知症⇒脳の障害・認知症がある人⇒適切な言葉で伝えてくれない
・過去を基盤に環境と関わり、今・この時を生きている⇒だから、よく見る。聴く。気づく

2025年に向け、「一人ひとりが輝いて暮らす」ことができるように、そのような実践ができるようになって欲しい、との希望を託し、講義は終了しました。

 

『TE・ARTE(て・あーて)の思想 ─自然の回復過程の価値づけ』

初日後半は、川嶋代表理事の『TE・ARTE(て・あーて)の思想 ─自然の回復過程の価値づけ』でした。
「自然治癒力は生活行動力を高めること」であり、3つの要素「そばにいる」「聴く」「触れる」があることから講義が展開されました。

参加者の皆さまは、様々な側面から「て・あーて」についての話を聴き、想いを巡らせたことと思います。

演習では、川嶋代表が得意のて・あーてを。
手に触れるようで触れない絶妙なセラピューティックタッチを参加者に実践して廻りました。参加者の真剣な眼差しが、川嶋代表にも伝わったのではないでしょうか。

 

『触れる・こころを癒す・ タッピングタッチ』

2日目前半は、『触れる・こころを癒す・ タッピングタッチ』から。講師は八木理事でした。
タッピングタッチは「シンプルで、誰でも、どこでもできる」が特徴ですが、その効果は大きいのです。リフレッシュ、疲労・痛みの軽減、ストレスの軽減、リラックス等々、様々な効果があります。
交互に体験する中で、会話や笑顔も増え、会場も暖かい雰囲気になりました。複数の参加者が早速取り組んでみたいとのこと、そんな思いにさせるタッピングタッチです。

 

『て・あーて普及のための技術化─経験を言葉に、法則性を仮説に─』

最後は、川嶋代表の『て・あーて普及のための技術化─経験を言葉に、法則性を仮説に─』でした。
「なぜそうなるかは分からないが、注意深く経験を積み重ね観察と積み重ねて行けば、こういう時にはこうなる、こうすれば、こうなると言うことが次第にわかってくる。…(山田慶児)」を紹介され、実践における「経験」と「観察」の重要性を語られました。皆さまの明日からの実践が変化するのではないでしょうか。

久留米の地で35の「て・あーて」の種をまきました。芽が出ますようにと願っています。

(担当:宮城恵里子)

2017年6月20日