思いを新たに歩き始める東北の看護師たち

前日の雨が嘘のように陽射しが戻った10月23日、東北大学において「クリミアを超えよう! 東北の看護師たち!」が開催されました。
大学女子駅伝による交通規制がしかれた中、会場までの足が心配されましたが、100名を超える方々にご参加いただきました。
当プロジェクトの賛同者である飯塚氏(日本統合医療学会東北支部事務局)、佐藤美弥子氏(日本ヨーガ療法学会理事)から贈られたピンクの花々が、やさしい空間を作り出してくれました。

心を揺さぶった「コールシャマイクル」の歌声

「コールシャマイクル」は勤務していた時から歌い続けている看護師の集団です。
その歌詞は、看護師なら誰でも「そうそう」と頷けたり、笑みがこぼれたり、ひたすら看護してきた思いが伝わってくるものでした。
会場と一緒に歌った「ふるさと」は、改めて自分の育った、育ててくれた地への想いを強く揺さぶるものだったのではないでしょうか。
福島から駆けつけてくださった方から「心の底に届いたよう」との言葉をいただきました。
もう一度「夢をみよう、看護師たち」
 川嶋みどり代表の「夢をみよう、看護師たち」との呼び掛けに、「川嶋先生の夢に私も一緒に一歩を歩み出したい思いがしました。もう一度東北に看護の原点となる灯火を、作っていきたい、先生の講演は、私たちにエネルギーをもたらしてくださいました」と心強い決意を語る方も。

「看護は看護以外のなにものでもない」(ナイチンゲール)という言葉が、機械化・効率化に振り回されてきた看護の現場が一変したこの時期、核心をついていると感じた方も少なくはないのでは。

皆さんとともに、新たな一歩を

映画『病気は回復過程である―ナイチンゲール看護覚え書きより』は、ナイチンゲールに魅せられた今泉文子監督が20年来あたためてきた想いを形にしたもの。
自分の看護の原点に立ち戻った方も多かったのではないでしょうか。
また福島出身でもある監督が、被災から1ヶ月後、まだ蕾の「三春の滝桜」を満開まで映した映像は言葉では語れないメッセージを残してくれました(You Tubeでも配信されているとのこと)。
笑い、涙、にこやか、はればれ、いろんな表情で会場を後にする方々の姿に、新たな一歩を踏み出していけると感じました。
皆さん、一緒に歩んでいきましょう。
この企画にご協力いただいた皆様に深く感謝いたします。

2011年10月31日