「クリミアを超えよう!」講演を終えて (川嶋 記)

「クリミアを超えよう!」では、会場からの感動の波が伝わって来て涙腺がゆるむのでしたが、
翌日から訪れた石巻の河北地区の仮設訪問の体験はまたひとしおでした。
住民の方たちとのさまざまな触れあいをしながら、1人の力ではどうしようもなく大きな問題が、
被災後の生活修復のために立ちはだかることを体感しました。
何よりも、住民のハートをとらえてスムーズに関係をつくっていくこの地域の9名の看護師たちのパワフルさ。しかし、その中には、筆舌に尽くしがたい被災体験で全てを失って、自らも仮設で生活する看護師が半数いて、苦しさ辛さを住民と分け合いながら励む姿に打たれました。
やっぱり、今を生きる私は、人間としても看護師としても、この場を離れてはならないと思いました。

彼女たちのそばで支え、力になる必要を感じました。
笑顔で屈託なさそうに働いている姿を見ると、かえって胸がつまります。
また、そうした同僚をフォローする友人たちの姿も感動的でした。

2011年10月30日