て・あーて塾「学んで伝えよう! 爪ケア・フットケア」フォローアップ講座 開催しました!

 て・あーて塾「学んで伝えよう!爪ケア・フットケア」を1月~3月に3回連続講座で行ったことはすでにご報告済みですが、10月には爪ケアのフォローアップ講座をオンラインにて開催しました。

実践事例から日々のケアの大切さを痛感+困難事例への対応を学ぶ

 受講者は、2015年度と2022年度のて・あーて塾(爪ケア研修)受講歴のある11名でした。
 て・あーて塾で学んだ内容をもとに実践した事例の報告や、爪ケアを行う中で新たに出てきた疑問について講師からアドバイスをいただき、知識・技術をさらに高めることをねらいとした企画です。
 講師は、前回に引き続き、日本フットケア協会代表の室谷良子先生です。

 

 実践事例の共有では、事例提供者から承諾を得た上で、半年間の実践状況がわかる爪や足の写真を提供いただき研修資料としました。
 3月の研修で室谷講師からアドバイスを受けた方法をチームで共有してケアした結果、見違えるように状態が良くなったケースなど、継続してケアに取り組んだ成果が報告されました。状況が目に見えるほど改善しているケースが多数あり、日々のケアの大切さを痛感しました。
 室谷講師も「素晴らしいです」と適切にケアが継続されていることを称賛、「是非、今後も続けて下さい」とのコメントをいただきました。
 ケア方法について迷っている困難事例の提示も複数あり、講師からケア方法についてパワーポイントを使用した解説と併せて、爪切りの当て方やケア方法について手元撮影での解説があり、方法を具体的に学ぶことができました。
 報告事例・困難事例を通しての学びは、現場で実践する受講者にとって参考になるものばかりだったのではないかと思います。

爪ケアの実践を通して得た経験知を共有する

 当会の山本監事からは、「技術を積み重ね、身につけていくための経験知の共有」として、東松島市での活動から爪ケアの実践を通して得た経験知の報告がありました。
 爪を切ることばかりに目を向けず、爪切り前のケア‟て・あーて”が重要であること、ケアは1回にやりすぎないこと、長期的な変化で成果が実感できることなどを、事例の変化を写真で示しながら伝えました。

基本手技の確認

 講座の最後は、基本手技の確認と第1~3回の講座では使用しなかったニッパーの基本的な使い方についてのレクチャーでした。
 基本手技の確認の中で、「なぜ巻き爪になるのか」と質問がありました。
 講師からは、「局所の問題ではなく、関節の動きが硬くなると深部組織も硬くなり血行が悪くなること」「巻き爪は爪の生え際から起きており、足裏を温めたり、マッサージ、膝回しなどで循環を良くすることが大事」などの解説がありました。
 また、巻き爪による陥入爪でのテーピングの仕方も指導いただきました。
 ニッパーの使い方では、オンライン講座ならではの手元映像で、適度な力で挟めるように手のひらの生命線を意識した握り方、刃を当てる時の角度などを教えていただき、好評でした。

 

 爪を切ることに意識が向きがちですが、爪だけでなく、その周辺のケアを地道に続ける‟て・あーて”の大切さを実感したフォローアップ講座でした。

(事務局 記)

2023年12月24日