お話と歌が心に沁みた「野蒜 講演と歌のつどい」

9月17日(月)に、野蒜まちづくり協議会教育福祉部会の皆さんとの共催で「講演と歌のつどい」を開催しました。

この企画は、5月に開かれた総会で「触れて癒すナースの手」を歌って下さったコーラスグループ、コールシャマイクルの皆さんとソロ歌手の太田真季さんから、「被災地でお役に立ちたい、ぜひ一緒に活動を」との申し出をいただいたことで実現したものです。

行楽日和の3連休最終日ということもあり、どのくらいの人達が集まってくれるのかと多少の心配をしながら準備をしましたが、地域の方たちが続々と来られて追加の椅子が必要になるほど! 嬉しいことに、100名を超える方にご参加いただきました。

進行役は、まちづくり協議会の佐々木氏と本会事務局の東郷が担当し、野蒜まちづくり協議会教育福祉部会会長の渡辺さんの挨拶で開催されました。

ピンピンキラリと暮らし続けるために

コールシャマイクルと有志の方たちによる「おはよう私は看護師」のコーラスでオープニング。

続いて川嶋代表の講演が始まりました。タイトルは「ピンピンキラリと暮らし続ける~いつくしむ手・働く手・つなぐ手~ いのちの原動力としての故郷」。

「暮らしの中にはかけがえのない風景がある。その風景には個人の歴史がある。喜怒哀楽を呼び起こされる風景。淡々と繰り返されながら人々と一体化されたそれらの風景を身近に感じ、自分らしく、暮らし続けた町。あまりにもありきたりで、その尊さを普段からあまり意識することのない。失って初めてその意味や大切さが理解できるのではないか…」と事例や体験を語られました。

ピンピンキラリと生きるコツとして10項目が挙げられ、この中の1つでもよい、何でもよいから実行してみること、自分が嬉しいと思うことを実行してほしい。自分が嬉しいと感じることを増やしていくことがよいし、幸福な老いは自ら生み出すものです、と話されました。
「私は87歳です」との言葉に、会場から「ウォー」と歓声があがる場面もありました。
川嶋代表の全身から溢れ出る元気さ、声艶の良さに驚いたのではないかと感じます。

最後は「手」に関わるお話。働く手、いたわる手、つなぐ手について話され、会場の皆で「肩たたき」を歌いました。その歌詞の意味、実際にその行為をすることで生じる<お互いに助け合う思いやる気持ち>が繋がっていくのだと紹介されました。

歌を聴く、歌を楽しむ

休憩を挟み、ミニコンサートのスタートです。

太田真季さんは、ソロシンガーとして、オペラ、ミュージカル、コンサートなど全国で豊富なステージ経験を重ねられ、歌唱指導にも力を注がれている方です。
「ユーレイズミーアップ」「童神」「風よふるさとよ」「アメージンググレイス」「百万本のバラ」を独唱。
“3オクターブの声域を持つ華麗なハイトーンヴォイス”と呼ばれている歌声が皆の心に沁み入りました。

その後、会場の皆と「故郷」「翼をください」を合唱。全員できれいなハーモニーを醸し出しました。
皆で歌うことは、こんなに気持ちのよいものだと改めて実感したひとときでした。

最後は、コールシャマイクルさんらが「ダニーボーイ」「触れて癒すナースの手」を合唱し、閉会となりました。

参加者からは「良かったわ、また開いてほしい」という声も聞かれ「元気をいただいた」「何かしら役立つこと、人の良い点を探すことができそうだ」等々のたくさんの感想をいただきました。

木を基調とした明るくきれいな会場で、会場の広さもちょうどよく、とても意心地の良い時間がもてたのではないかと思います。

(記 滝本・東郷)

2018年11月26日