「復興太鼓」に込めた思い
秋晴れの10月31日、委託事業でグリーンタウンの訪問に向かう途中、
野蒜(のびる)小学校6年生による「復興太鼓」の演技に出会い、
すっかり心を奪われてしまいました。
復興への願いを込めて
「復興太鼓」について、住民の方にお聞きしました。
2011年3月11日、あの未曾有の大震災の後、辛く悲しい経験に打ちひしがれた学童たちに、
教師たちが「復興太鼓」を教え始めたそうです。
「元気良く、一人ひとりが自分の力で立ち上がってほしい」という願いが込められた復興太鼓。
地域のイベントにも参加し、被災地の住民の皆さんにも、元気で頑張っている様子を見てもらっているそうです。
野蒜小学校のある地区は、約9割の家が大津波に飲み込まれました。
避難途中で津波に流され、家族を失った方も少なくありません。
グリーンタウンにも、野蒜小学校に通い「復興太鼓」に参加している子どもたちがいます。
迫力あふれる復興太鼓
この日、仮設住宅の理容院の前の駐車場で行われた演技は、4部構成で行われました。
第1部 活気
第2部 災
第3部 不屈
第4部 光
住民の皆さんも、復興太鼓の迫力に聴き入っている様子。
お子さん、お孫さんの演技に感激しながら、カメラのシャッターを押しています。
最後の、「光」の演技。
力強く勇壮な演技に、「アンコール!アンコール!」の声が響きました。
午後の授業で学校に戻るため、アンコールに応えることができず残念 。
「みなさん、笑顔で元気に頑張ってください。僕たちも頑張ります」
という言葉とともに、
住民の代表者に学童からのメッセージの贈呈がされました。
子どもたちは、住民の皆さんに見送られ、バスで学校に戻りました。
風化させてはならない、震災の記憶
震災から3年半が過ぎました。
被災地の子どもたちは、力強く頑張っています。
その陰には、彼らを支えてきた校長先生はじめ、先生方の力があります。
きっと先生たちご自身も、共に悲しみ、辛さを乗り越えて来たのでしょう。
仮設住宅訪問の前に「復興太鼓」の演技を観賞しながら、
大震災の体験を決して風化させてはならないと再確認致しました。
野蒜小学校がさらに力強く、
地域と共に発展していくことを心から願っております。
2014年11月19日
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