組織名称変更のご挨拶

“東日本これからのケア”は、“一般社団法人 日本て・あーて,TE・ARTE,推進協会”
(略称:て・あーて推進協会)として新たな一歩を踏み出しましたことを、遅ればせながらご報告いたします。
思えば、長年の経験知をもとに、中長期を視野に入れながら小さな活動を立ち上げたのは、
2011年、未曽有の大震災が発生したあの年の夏のことでした。
メンバーたちは、2年余の実践から得た教訓を活かしながら、住民のケアニーズに添った「何か」を、地域完結型で定着させなければならないとの思いを、今もなお強く持ち続けています。
石巻河北地区での”ハウスて・あーて”創設計画は、用地の入手から建築に至る諸費用をはじめ、現地の人的諸条件から見て実現可能性の道程の遠さが次第に明らかになりました。
しかし、夢を捨てたわけではありません。この5月に、この地区で訪問看護ステーションを開設した看護師たちの活動が、きっと、当初の目標を実現する基礎になることでしょう。
そうした中、隣接の東松島市の矢本町に手頃な賃貸物件が見つかりました。
一部メンテナンスを行い、ここをケア拠点 ”て・あーて 東松島の家”として位置づけることにしました。この地は、東松島市の中心から遠く離れていますが、石巻市の医療圏とも重なっていて、かなり幅広い活動を行うことができると思われます。
目下、地域のニーズ把握と行政との連携の可能性を模索しながら、具体的な活動計画の検討中です。
被災支援に始まったこの活動が、超高齢社会での地域包括ケアシステムの具体化への助走となると思えば、予想される幾つかのハードルを超える力にもなると信じています。
“東日本これからのケア”へのご支援を謝し、重ねて“て・あーて推進協会”をどうぞよろしくお願いいたします。

“て・あーて推進協会”代表
川嶋みどり

ケア拠点となる、て・あーて東松島の家

2013年7月2日