牛乳パックで椅子作りにチャレンジ

6月21日は台風の動きを気にしながらの出発でしたが、陸前山王は曇り空でした。
湿度が低く、爽やかさを感じながら仮設住宅に向かいました。
いつもより1時間早い時間に集会場に到着した時にはすでに机が並べられ、24個の牛乳パックで悪戦苦闘しながら作成した、6角形の椅子の土台が準備されていました。
今回は、牛乳の空きパックをきれいに洗い、乾かしたリサイクル用の牛乳パックで、椅子作りにチャレンジしました。
                                  
椅子作りの準備 ー東京在住の支援者たちの陰の力に感謝
牛乳パックを6角形にして強度を高め、座り心地のよさには綿が必要と蒲団屋さんへ。
蒲団屋さんは閉店準備中でしたが、
「大震災の被災者のみなさんと牛乳パックで椅子を作るために綿が必要」と説明すると、
なんと、「じゃあ、差し上げましょう」!
平田さん、村田さん、谷口さん、河田さんの4人が平田さん宅に数回集まり、
布を集め柄合わせしたり、、縫ったりしてくれました。
被災者のみなさんのためにと思うと嬉しく、楽しい一時だったとのこと。
●作業手順の打ち合わせ 

●完成した椅子カバーの配送準備

牛乳パックで椅子作り ー完成を目指して!

仮設のみなさんが悪戦苦闘しながら、完成させた6角形のパック。
それを眼にした平田さん、「よくできている~」と感動の一声。

●24個の牛乳パック同士を布テープで貼る   ●6角形のパックを、布テープで貼って形を固定
6角形のパックの補強をし、布テープで貼り終えたら、次はカバー選び。
それぞれ好みの柄を選びます。
さぁ~どの柄の椅子にすっぺかなぁ~
「最初はグゥー ジャンケンポン!」で勝った順番で柄を選びました。
●下の部分に布を貼り、布テープを貼る

●6角形の角を意識してカバーを被せる
平田さんの作業手順の説明を、みなさん、真剣な眼差しで聴きます(その姿は本当に素敵!)。
お裁縫の上手な方、苦手な方も完成を目指して頑張りました。
                          
●カバーを縫い合わせる

「この柄は、妻が若かったときなぁ~、好きで着ていたもんだぁ~」
若かった頃を思い出しながら語る男性。幸福な奥さんですね!


完成した牛乳パック椅子。
座り心地は・・・「ピース!」
完成した椅子を前に、達成感が溢れています。
お茶っこと紙芝居
途中でお茶っこタイムに、紙芝居を行いました。
紙芝居の題目「わたしのことり」は、日本野鳥の会による“ヒナを拾わないで”というメッセージの一環として作られたお話です。
落ちているヒナを見つけたら、手を差しのべずに見守ってほしいという物語。

椅子作りを終えて…
今回の牛乳パックの椅子作りには、1個の牛乳パックを三角柱にする作業などに四苦八苦しましたが、みなさんの共同作業で、見事に完成しました。
そして東京在住の4人の支援者が、椅子のカバーや他の物品の準備などをしてくれたお陰で、
予定時間内で終えることができました。
「被災者のみなさんを支援したい気持ちを持っていても、どうしたらいいのだろう」と思っていた平田さんたちが考えたのが、今回の椅子作りの企画です。
仮設のみなさんと一緒に作業しながら、みなさんの息の合った作業の見事さに感動しました、と語ってくれました。
次回は、みどりおばさんの料理教室「じゃじゃ麺」を計画しています。
みなさんの参加をお待ちしています。

2013年7月1日