みどりのクッキング教室開催

3月23日は、「元気の基本は食べる─美味しく食べようよく噛んで」をテーマに
プロジェクト代表の川嶋みどりが講師になり、クッキング教室を開催しました。
メニューは、手間がかからないうえに栄養満点のボルシチ
ボルシチは、身体が温まりとても美味しいロシアの家庭料理です。
仮設住宅では栄養が偏りがちになっているとの情報もあり、栄養改善にも最適な料理です。
なでしこ茶論始まって初の午前中からの企画ということで、メンバーは前日から食材を買い込み、準備しました。
一方、住民の方が前もって大鍋の手配を請け負って下さったり、仮設の皆さんへ声をかけて下さったり、
当日はまな板、包丁などを持参し駆けつけて下さいました。
みどりコック長の的確な指示、メンバーはいつも以上のハッスル、そして皆さんの熱心なご協力のおかげで1時間ほどで出来上がりました。
仮設の住民の方々との会食は、料理が美味しいこともさることながら、楽しい雰囲気が何よりのご馳走になりました。
2歳から90歳まで満足した味!!
「身体があったまる」と言う声も。本当に頬が紅潮し「ほっぺが落ちそう」でした。
また離れて暮らす住民のご家族やご親戚なども加わり、いつもより笑顔が多かったように感じました。
「最高の日だったよ!」との声に、ひと安心。

ここで、簡単に作り方をご紹介します。
<みどり流ボルシチ>
1. 鍋に油(オリーブオイル)をひき、ニンニク・玉ねぎのみじん切りを色が変わるまで炒める
2. 肉を加えて肉の色が変るまで炒め、水を入れ沸騰したら、あくをとる
3. ワインを加える
4. セロリ1本の皮をむき、約3センチの長さに切る。じゃがいも(小)は丸ごと、にんじんと玉ねぎ(小)は半分くらいに切り、鍋に入れる
5. トマトの水煮缶(ホール)、トマトピューレを加える
6. キャベツを一枚一枚はがし、野菜にふたをするように重ねる
7. ふたをして中火で煮込む
8. 野菜が煮えたら塩・胡椒で味を調える ⇒出来上がり!!
<ボルシチワンポイント七変化>
*肉は牛肉で、カレー、シチューの大きさで大丈夫ですが、かたまりで作った場合には最初に切り分けて盛り付けできます。
*煮込めば野菜の形がなくなりますが、とろみが加わります。
*ごはんを加えればロシア風おじやになります。
★いろんな楽しみ方ができるお料理です。
食べることは日々の生活の基本です。
健康な身体を作る基本です。
しかし、仮設住宅では思うようにはいきません。
仮設住宅では買い物が不便です。震災前は庭で育てた野菜をちょっと獲りに行くということも出来ましたが、今では、それが出来ない状況です。
今回「食べること」をテーマにしたことがきっかけで、仮設住宅の台所事情を知りました。
台所が調理をする環境ではないということ。
つまり、まな板を置く空間がなく、切った食材を置く場所がないとのことでした。
また、保健師からの「出来合いの食品は塩分が高いから、塩分を抑えるための工夫として『キャベツを刻んで』混ぜるように」と指導を受けたが、まな板を置けるのは「ガスコンロの上だ」と。
『これでは続けられないよ』と。
他の住民も『作る気がなくなっちゃうよね』と。
全く同感です。せめて環境改善のために何か工夫はないものかと思います。
いい案があったら是非、お寄せください。
今回のこのような企画、またチャレンジしてみようと思います。

2012年3月29日